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契約

「引用」を禁止する契約の有効性は誰にも分からない

著作権法のオーバーライド問題 オーバーライド契約は有効 渉外契約の準拠法 無断引用禁止、無断複製禁止、無断転載禁止のように、権利者がコンテンツの無断利用を禁止する意思表示をしていることがあります. 一方、著作権法には、私的利用のための複製や引用…

特許を受ける権利を譲渡するときが発明者にとって最初で最後のチャンス

職務発明の対価を請求できるのは5年間 職務発明の勤務規則で大事なこと 職務発明規定の必要性 特許出願をするときに提出する願書で、発明者と出願人を特定します. 同じ願書の記載でも発明者と出願人とでは享受できる利益が全く違います.発明者は発明の完成…

話し合いで解決できないのがトラブル

ソフトウェアの開発業務を中国企業に委託したときのトラブルを紹介します. 進捗の遅れが目につき始めたころ、難易度が高いので委託料を上げて欲しいという連絡がありました. 中国企業の場合、低い金額で入札を勝ち取り、その後、値上げを要求してくることが…

中国企業との契約は当てにできないけど無いわけにはいかない

「中国で良いパートナーを見つけたら、そのパートナーと中国でビジネスを始めることにした。」 「その中国のパートナーはとても良い人だし信頼できるから堅苦しい契約書は必要ない。」 「そもそも中国のパートナーが持ちかけてきたビジネスだから、こちらの…

秘密保持契約を積極的に活用する

期間の定め方 秘密にする情報を具体的に特定する 秘密情報の漏洩を特許制度を利用して確かめる 中国での情報漏洩は秘密保持契約が必須 期間の定め方 秘密保持契約を締結することにより相手から開示された情報を契約期間にわたって守秘する義務が生じます. ど…

自称著作権者を信じられますか

相手は本当に著作権者なのか 自分は本当に著作権者なのか 東京五輪の教訓 自分が著作権者であることを保証 著作権の譲渡や許諾の契約をするときは、自分が譲渡や許諾をする権原を持っていることを証明しなければなりません. 特許権や商標権であれば、特許庁…

中国正規工場からの横流しを防ぎたい

中国の有名な通販サイトを見ていると、日本輸出向けと称して市場価格よりも相当に安い値段が付けられた日本の商品が掲載されています。 横流し品やB級品と言われている商品です。 これらの商品は、僅かな傷があるため検品に合格しなかった商品、一旦購入され…

印鑑・署名・営業許可証 中国企業と契約を交わすときにチェックすること

印鑑証明制度がない 中国企業と交わす契約書には公章と呼ばれる会社印か合同专用章と呼ばれる契約印が捺印されています。 これらの会社印や契約印はゴムでできた子供のスタンプのようなつくりです。 印鑑の文字も極めて簡単なフォントなので簡単にニセ物の印…

権利者であることを証明できない著作権の譲渡契約書の書き方を説明します

「自分が著作権者である」 実は証明できないのです。 詐欺的に著作権者を語ること論外ですが、そうではなくても、 自分が創作した、と思っていたモノが、実は過去の記憶を再現したモノに過ぎない、 こういうケースは実は少なくありません。 全く新しいパイオ…

契約書は賞罰を含めた当事者間のビジネスルールを定めるもの

契約書は何のために必要なのかを考えたとき、 世の中に氾濫している雛形契約書は全く役に立ちません。 これらの雛形をみるとほぼ書いてあることが共通しています。 当たり前のことですが、 万人の取引に共通することだけを書いているからです。 契約書が必要…

契約違反だけでは済まないのが特許権を取得しておくメリット

取引を始めるときに交わすのが契約書。 でも契約書のことを真剣に考えている人がいない、 ということを日々の実務で感じています。 理由は一つ。 契約書を作ってもどうせ守られないから。 特に、相手が中国企業だと顕著です。 自身が嫌な経験をしたり、 メデ…

中国に特許権がないのに業務提携するとどうなるか

中国企業からの業務提携の話があったとき、 慎重になって専門家に相談する人と、 すぐにでも取引を始めてしまいそうな人がいます。 私が関与できるのは相談をして頂いた人です。 でも職業がら、どうしてもリスクの話をしてしまいます。 なぜ業務提携先に選ば…

日本にいると実感しにくい契約書の良さ

ビジネスに契約書は必要。 ところが日本で交わす契約はセレモニー的なところあって、 ビジネスを始めることが決まったあとで契約をしている、 というのが実態です。 なぜ、そんなことになるのか。 一つは日本人の同質性。 日本人の高い同質性は、 契約を交わ…

正規工場の横流し品は契約違反なのか、それとも知財権侵害なのか

エルメスの偽物が質屋で真贋鑑定できなかったというニュース、 私の経験から現在の偽物事情を書いてみることにします。 偽物というと粗悪品を想起する方がいます。 ところが現在の偽物は品質において正規品と変わるところはありません。 なぜ偽物と正規品と…